ベアフットシューズ導入:足裏の感覚を呼び覚ます。

ベアフットシューズを導入しました。ある人にランニングシューズを選ぶように頼まれたので、Amazonで薄底のランニングシューズを探していたら、自分がベアフットシューズを買っていました。ベアフットシューズがあることは知っていましたが、非常に高い印象でしたので止めていました。今はリーズナブルな製品が多数あるのですね。私が買ったのは以下のシューズです。2024年7月には2,699円でしたが、価格は変動するようです。

出典:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0D39XDQVZ/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o09_s00?ie=UTF8&psc=1

ベアフットシューズの難しさと意味

昨日の早朝に4.5kmのジョグを走りました。起きたばかりですから、ゆっくりです。それでも、足裏への衝撃は明らかに通常のランニングシューズとは違います。その日は、スピードを増加させず、着地に注意しながら、終わりました。着地の際には、踵下面で身体重心の直下に着地すること、しかも、地面に対してできるだけ相対速度ゼロで着地するように心がけました。

今日は夕方に走りました。距離は6kmです。大した距離ではありませんが、早朝に比べれば身体が起きていますので、ややスピードを増加させて走りました。と言っても、1キロ5分前後です。4.5kmまでは何ともなかったのですが、最後の1周(1.5km)では、変化を感じました。速度が増加してしまったのかも知れません。踵下面にうっすらと痛みの前兆となるストレスを感じたのです。痛みではありません。このまま走ると痛みを生じますよ、という身体からの予告です。

現状では、大した速度でもないのに、踵下面の衝撃からふくらはぎがダメージを受けて、10kmくらいで走れなくなると思いました。高岡尚司さんの裸足で2時間45分という記録が日本最高記録であることを実感しました。つまり、本当の裸足でなくて、ベアフットシューズになっただけでも、足裏には相当な負担がかかるのです。フルマラソンを走り切るには、それに相応しい鍛錬が必要です。

私はまだ40kmを走ったことがありませんが、15kmならあります。距離が長くなると、脚の筋肉の疲労よりも、足裏の表皮のダメージが顕在化してきます。足裏にダメージが蓄積してしまうのは、走り方が悪いからだと私は考えています。もっと走り方を洗練し、抵抗と衝撃の小さい着地を繰り返していれば、足裏の表皮が受けるダメージも軽減するはずです。ただ、この「無駄のない着地」を学ぶためには、ランニングシューズを履いていてはダメなのです。Born to Runでも唱えられている通りです。ランニングシューズは足裏を保護してくれますが、同時に足裏の感覚を鈍らせてしまいます。ランニングシューズを履いていては、足裏を保護するために、着地を磨く必要性がありません。いや、あるのかも知れませんが、それに気が付くことができません。裸足で走れば、否応なく、それを求められます。ただ、さすがに裸足で走るのは危険です。ちょっとした石ころで足裏をケガしてしまいます。ゆえに、ベアフットシューズがあるのです。ちょっとした石ころを踏ん付けても、痛いだけで済みます。

このように、地面の情報をほぼ直接に足裏に伝えることと、足裏を地面の異物から保護するという相反する要求を良いバランスで実現しているのです。

薄底のランニングシューズは入門用

今までもできるだけ薄底のランニングシューズを選んで履いて来ました。今まで履いていたのは以下のシューズです。

出典:https://workman.jp/shop/e/esg260/

安いシューズですが、不要な機能がないのでお気に入りでした。初心者向けのランニングシューズに見られるような、踵のホールド感と手厚いクッションは重力ランニングの習得を妨げます。その点を鑑みると、反発弾性の高い薄いソールを備えただけのコストパフォーマンスに優れたシューズでした。しかし、今回のベアフットシューズを履いてみて、通常のランニングシューズの範疇内にあることを理解しました。ただ、初心者の方にはベストな買い物だと思います。足裏の感覚はランナー全般にとって大事ですが、走り慣れてない方がベアフットシューズで走ると、さすがにケガにつながると予想します。一方で、クッション性の高いシューズを履くと、ぴょんぴょんと跳ねる習慣が身についてしまいます。これを後から矯正するのは容易ではありません。その点、このシューズは最低限の保護機能とクッション性があるので、走り初めに適しています。また、本格的にランニングを継続できるかどうかわからない中で、いきなり高いシューズを買うことはできません。入門用の体験料は安いに越したことはありません。これを履いて、多くの人がランニングを嗜むことに踏み出してくれると良いと思います。ランニングシューズの一足くらい履きつぶした後に、好みのランニングシューズを選べば良いのです。

今後の方針

私はこれからベアフットシューズを履いて走ります。自分自身で重力ランニングを実践していき、重力ランニングの理論を証明するためです。また、裸足に近い感覚で、路面からの情報に集中しながら走るのは、メンタル的にも良い影響を与えると感じています。ランニングは重力に頼った推進方法です。重力の主である地球との対話に集中しなければなりません。トレーニングという点では、これがベストだと考えています。しかし、レースではランニングシューズを履くつもりです。ベアフットシューズでトレーニングを行い、身体を鍛え、技術を磨く。本番は、それらの上に科学の力を乗せて走ります。日頃から科学の力に頼るのではなく、いざというときにだけ利用します。

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