第35回かすみがうらマラソン(2025年)

記録

かすみがうらマラソン 10マイルロード 1時間8分7秒(グロス)、1時間7分45秒(ネット)
全体順位 114位/2540人中、年代順位 34位/614人中

日時と天候

2025年4月20日(日) 9時20分スタート

気温 22℃ 天気 曇り

土曜日は暑かったのですが、幸い気温が下がり、日差しも届かないような曇り空でした。暑さは問題になりませんでした。

前日までの経過

16 kmを走るために、練習では18 kmを走りました。毎週末に走り、5回以上は走っていました。しかし、横断歩道の信号が赤のときは止まり、約6 km地点にあるコンビニで500 mlのドリンクをしっかり補給するという内容でした。早めに補給するのは、水分が身体に吸収されるまでには時間がかかるためです。このように、どうにか距離に慣れるというトレーニングであり、18 kmを突き詰めて全力を出し切るというところまでは行えませんでした。タイムで見ると、1キロ4分15秒くらいで走り切っていました。脚が疲れて速度が落ちるということはなくなったので、距離が延びることに対する対策はできたのですが、その距離を1キロ4分で走るトレーニングはできなかったわけです。

この時期は気温の変化が激しく、レースの当日もどうなるかわからない状況でした。前の週末までは最高気温が20℃くらいでしたが、レース前日の土曜日は最高気温が29℃となりました。暑さになれておくために、5 kmだけ走って汗をかいておきました。

ウォームアップ

初めての10マイルのレースです。自分にとっては長い距離なので、ウォームアップは、あまり疲れない程度にしました。陸上競技場のメインスタンドの前の狭い場所で、徐々に加速しては止まるということを繰り返し、少し心拍数が上がったところで終了としました。スタートの30分前にゼリー飲料1本とスポーツ飲料200 mlを飲み干しました。

レース

10マイルのレースが初めてであるため、今回の目標はなかなか決めにくかったです。その距離が初めてということもありますし、そのコース自体が初めてですから、正確な予想ができません。数字の上では1キロ4分で走れば1時間4分でゴールできますが、これは机上の計算に過ぎません。実際、1キロ4分で単純に16 kmを走り切る力はないと感じていましたので、現実的な目標としては1時間6分と考えていました。

スタートのセクションはSとAの2つしかありません。私はAでした。SとAの境界となるタイムがどれくらいなのかわからなかったのですが、その境界線から10列くらい後ろに陣取りました。10マイルですから、Aの中にも自分より速い人がいるという想定です。

今年も、M高史さんがMCを担当していました。また、有森裕子さんの雄叫びも健在でした。毎年、同じ景色が繰り返されることのありがたさを感じながら、スタートしました。すると、予想外にスローでした。1つには、10マイルのレースであるため、5 kmのレースに比べて、そもそも最初からスピードを上げる必要性が小さいこと、もう1つには、自分が想定していたほど、自分の前にいた人たちが速くなかったことが原因でしょう。

最初の1 kmは自分の進路を見つけて、集団を抜けていくという作業に終わりました。タイムのロスは明らかですが、長いレースですから最初から飛ばせることが私にとって良いこととは限りません。自分としては1キロ4分のスピードを目指して走っていった結果、3 kmくらいまでは他のランナーを追い抜いていく感じになりました。

身体は動いている感覚でした。ただ、気温の上がりかけの季節ですから、喉が渇きそうな感覚がありました。給水ポイントは、5 km地点、11 km地点、14 km地点と聞いていました。最初の折り返し(5 km)を通過したところで、1つ目の給水ポイントに到達しました。

給水は今回の課題の1つでした。今までのレースは最長で10 kmであったため、給水は実際的には不要で、喉を潤して、気持ちを切り替える程度の役割でした。しかし、10マイル、16 kmとなると文字通り、水分の補給がないと走り切れません。少なくとも、脱水を原因とした失速の可能性は十分にあります。これまでの練習でも、水分は十分に取っていたので、給水ポイントで実質的に水を飲む必要があると判断しました。

1つ目の給水ポイント(公設)では、1つ目のカップを取ってから、路肩に避けて全部の水を飲み、それからもう1杯飲み干してから、また走り出しました。10秒は失ったと思いますが、30分後のために給水を優先しました。

それまでは、新しい大きな道路を走っていたのですが、1つ目の給水ポイントを過ぎて約1 km行くと左折します。そこからは、細い道になります。前のランナーを目標にして追いかけながらも、無駄なエネルギーを使わないように、注意して走っていくと、7 km地点の看板を見つけました。ここで、初めてラップを測定したところ、29分11秒でした。最初の混雑を考慮すれば、仕方ないのですが、目標タイムに対しては余裕がありません。スピードを増加させるべく、積極的に走り、1キロ4分10秒未満で推移し始めました。2つ目の給水ポイント(私設)がおよそ8 km地点にありました。ここでも、立ち止まって水を一杯飲み干しました。霞ケ浦湖畔の土手に到達する(10 km地点)と状況が変わります。強い向かい風がコンスタントに吹いていたのです。自分としては同じように努力しているつもりでも、速度が低下します。

そこで、土手に登ってからは、あるランナーを追いかけていたのですが、彼は余力があるらしく、一人二人と前のランナーを追い抜いていきます。そのまま、彼との差は縮まらずに推移していました。しかし、14 km地点の給水ポイント(公設)で彼は水を取りました。私は、ここで給水しても身体には吸収されないと考え、そのまま通過しました。その間に、彼を追い抜きました。前半の給水で時間をかけた分だけ、ここでは自身を持って給水を省略できました。

ゴールを意識したのが早すぎたため、最後の4 kmを非常に長く感じました。今回は、10マイル走ですから、ラストスパートはなしでした。自分としては、風の影響で大きくタイムを落としたという印象でしたが、ゴール横の時計を見ると、1時間8分と表示しており、大きく崩れてはいなかったのかと自分自身訝しがりながらゴールしました。

所感

今回、フォームで気を付けたのは、実は、骨盤を活用することでした。牛久シティマラソンでは、タイムを狙うあまり、腰が高くなっていたという反省があったためです。初めてのコースであるため、タイムからは自分の走りが良かったのかどうかは判定できません。レース後の体感としては、やはり、1キロ4分でずっと走り続けられるというレベルは、もう一段上でした。とは言え、4分10秒は無理なく長く走れると感じました。しかし、後半の強い向かい風によって、1キロ4分30秒まで低下してしまったため、タイムは目標に届きませんでした。スピードが上げられない理由は、心肺機能であると思っています。脚は、10マイル走った後でも、それほど消耗していませんでした。

給水のときに、立ち止まってしっかりと水分を補給したのは、悪手ではなかったと考えています。特に、今後、さらに長いレースを走るならば、給水を優先するべきです。エリートランナーのように自分専用のボトルが用意されていて、走りながらでも十分な量を採れるのであれば、止まる必要はないと思いますが、一般ランナーが普通の給水ポイントで十分量の水を飲むのであれば、立ち止まるしかありません。あるいは、飲料を自分の身体に身に着けて走ることになるでしょう。

地点ラップタイム
7 kmまで29分11秒(1回目の給水含む)
8 kmまで4分7秒
9 kmまで4分28秒(2回目の給水含む)
10 kmまで4分3秒
11 kmまで4分20秒
12 kmまで4分2秒
13 kmまで4分8秒
14 kmまで4分25秒
15 kmまで4分22秒

2025年4月22日 追記

レース後の身体はそれほどダメージを負っていませんでした。脚はさすがに重いのですが、痛いということはなく、翌日も走りました。ただし、左足の人差し指の爪が内出血で黒くなってしまいました。たった16 kmでこうなってしまうのは、走り方が悪いからです。

翌日に走っている中で、全身の疲れを感じ、いつもの約5 kmのコースの途中で歩こうかと思ってしまいました。そこで、歩くのはさすがに良くないので、走り方を変えてみました。いつもはA2タイプで走っているのですが、A1タイプに戻してみました。すると、明らかに楽になったのです。脚を引き戻すときに、A2タイプだと足の内旋を伴いますが、A1タイプだと足を外旋させます。脚を引き戻す動作は意識的に行わなければ、着地の際の衝撃が大きくなってしまいます。意識的に行う分だけ、疲労も感じやすいわけです。そのときに、内旋か外旋かの違いがあるため、使う筋肉が一部は違ってくるようです。

16 kmとは言え、長く走るほどに身体へのダメージが蓄積していくことを体感しました。今後、距離を伸ばすことにより、この課題に直面するのは誰が見ても明らかです。1つの方策として、2つの走り方を採用することで、身体への負荷を分散するという着想を得ました。

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