第61回スポーツメイトラン松戸江戸川河川敷マラソン(2025年10月)

記録

ハーフマラソン個人の部 1時間36分4秒
全体順位 3位/25人中

日時と天候

2025年10月6日(日) 10時30分スタート

気温 27℃ 天気 晴れ 風速 1m

大会について

古ヶ崎排水機場を目印にして向かえば、場所はすぐにわかると思います。土手を越えた河川敷に、本部のテント、荷物置き場のテント、着替え用のテントが設置されていました。受付では、名前を伝えるだけでスムーズにチェックインできました。スマホは使いませんでした。

そこで、スマホを含む貴重品をまとめて、一度駐車場まで戻りました。自動車の中に貴重品を置き、自動車の鍵だけを持って走ることにしました。駐車場は近くのヤオコーに停めさせていただきました。このヤオコーの駐車場には、店舗に隣接しているものと、道を一本挟んでやや離れているものがあります。一般的な買い物客は隣接している方に停めるため、私は離れている方に停めました。もちろん、ヤオコーで買い物はしましたよ。ドリンクとゼリー飲料、それにお昼ご飯のパンを3つ。レースを終えて戻ってきたときも、離れている方の駐車場には3台しか停まっておらず、ガラガラでしたから、お店に迷惑はかけていないと思います。

本部の近くの土手の上にはトイレもありました。これは大会が用意したものではなく、江戸川土手の施設として常設されているものです。参加人数が少ないため、十分に足りていました。レース直前でもトイレに行くのは容易でした。

タイムの測定は、手首に着けるバンドで行います。左腕には腕時計を着けていたので、右腕に装着しました。走っている最中に気になることはなく、快適でした。このバンドはレース終了後に返却します。

目標

今回の目標は、1kmあたり4分15秒のペースで走り切ることでした。少なくとも、このペースでどこまで行けるのかを知ることが、自分の中での課題でした。

レース

まず、暑かったです。持久走を行うには、まったく涼しさが足りない状況でした。日向にいるとジリジリと日光による熱を感じ、体力を奪われるほどでした。日陰にいれば、汗をかかずに済みました。

スタート地点である土手の広い部分の一角に、のぼり(幟)が立てられており、そこにタイム計測用のマットが敷かれていました。ハーフマラソンの参加者は25名。私は初めて、マットの直前に並んでスタートしました。いわゆるマラソン大会のスタート直後のような混雑はなく、快適なスタートでした。

出典:https://sportsmate.net/result/251005matekekka/

一人のランナーがものすごいスピードで走り出しました。彼は1km3分の世界の住人だったと思います。もちろん、追うことはできないので、自分には無関係の事象としてスルーしました。

ウォームアップは軽くその場でジャンプした程度だったので、心肺機能のスイッチはまだ入っていません。すぐに息が上がりましたが、上がりすぎない程度に調整して走りました。最初は1.0975kmの距離合わせがあるため、すぐに折り返してスタート地点に戻ります。走っていれば風を感じるので、走り続けることはできそうだと思いました。

いつも通りのつもりで走っていましたが、割とすぐに苦しさを感じました。暑さの影響だと思います。時計を見ると、まだ11分。90分間走る予定なのに、11分で時計を見てしまいました。

最初の折り返しを目指しますが、初めてのコースということもあり、距離感がつかめません。土手をひたすら真っすぐ走るだけなので、走りやすいと言えば確かにそうですが、日陰が一切ありません。今日のような天気では、これは不利です。

舗装は滑らかですが、川側の半分は川に向かって傾斜しており、逆側はほぼ水平でした。土手は雨水を川に流すための構造ですから、当然の設計です。左側通行で走ると、行きは常に右脚が高い状態になります。

3km地点に給水ポイントがあると聞いていましたが、なかなか現れません。ようやく到達すると、立ち止まって小さなコップに半分の水を飲み干しました。各給水ポイントの手前側にはスポーツドリンク、前方側には水が置かれるというルールがわかりました。

まだ初めの6kmだというのに、長く長く感じながら折り返しを迎えました。タイムを見ると27分を過ぎていました。ウォーミングアップと1.0975kmの影響を含めても、遅すぎます。目標タイム達成は到底無理と判断しました。

この時点で、私の前には2人のランナーが見えていました。つまり、ハーフマラソンの部では4番目ということです。それぞれ100m前方、200m前方くらいの距離でした。折り返すと向かい風を感じました。行きは追い風だったようです。ただ、この向かい風で少し涼しさを感じられる方が助かると思うほど、すでに汗をかいていました。

呼吸と脚には余裕があったので、1人目のランナーを追いかけました。帰り道も給水ポイントでは立ち止まって1杯ずつ飲みました。それでも、帰り道の半分くらいで1人目のランナーを捉えることができました。そこからは、もう一人のランナー(2番目)との戦いです。幸い、2回目の折り返しの手前で追いつくことができました。

2回目の行きになると、「もう1往復で終わりだ」と思えて気持ちが楽になりました。ただ、走りながら「これで21kmを走り切れたとしても、全く足りない」と気が付きました。私が目指しているのはフルマラソンですから、この21kmを連続でもう1回走ることができなければならないのです。この当たり前すぎる事実に、レース中に気付いてしまいました。

改めて、自分がそれをできる速度で走っているかを考えると、少し速すぎると思いました。そこで巡航速度を落とし、にこにこペースに戻すように意識しました。その影響もあってか、もう1人のランナーに折り返し直前の給水ポイントで抜かれてしまいました。スポーツドリンクを2杯たっぷり飲んでいたためです。それでも、追いつけると思いながら折り返しました。というのも、残りの5kmは速度を上げて走るつもりだったからです。なお、折り返しの通過タイムは1時間13分1秒でした。

ところが、いざ走ってみると、想像したように速度を上げられません。同じ速度を維持するだけで精一杯です。結局、彼との差が縮まらないまま、2kmほど走ってみて、離されてしまいました。彼が速度を上げたのもそうですし、私の速度が低下したのだと思います。

どこがリミッターなのかを探ってみると、脚が動かないのです。呼吸には余裕がありました。それでも、わざわざここまで来て走っているのですから、自分がこれまで積み重ねてきたことを思い起こし、フォームを正しました。ただ、余分な力を抜いても、楽にはなりませんでした。

離されたことに対して、精神的にショックを受けたわけではありません。なぜなら、自分のことで精いっぱいだったからです。最後の2kmくらいは非常に長く感じました。土手の上に立てられたのぼり(幟)がなかなか見えてこないし、見えたと思っても、なかなか近づいてこない。それでも、フォームを崩さず、我慢してゴールまで漕ぎつけました。

ゴールした後は、両手を膝について身体を支えるだけで精いっぱいでした。身体が異常に重く感じられました。やっと頭を上げると、目の前に星が見えました。それでも、歩けるレベルだったので、大会本部まで歩いて戻ると、「3位です」と告げられて、順位のことを思い出しました。

水分と栄養を補給してから、私を大きく引き離してゴールしたはず(後で確認したところ、ちょうど1分差でした)の2位のランナーに話しかけてみました。彼は「今日の天候は最悪だった」と言っていました。秋と言うにはあまりに暑すぎるというのは、ランナーの共通理解だったようです。彼は前日に10kmのレースを走り、来週末には新潟まで遠征するとのことでした。この時期、関東ではまだマラソンには暑すぎるため、大会が少ないのだそうです。現在の気候に対するその対応は理にかなっていますが、地球温暖化の影響であることを思うと、それ自体が懸念されます。

所感

今回のレースは、手賀沼ハーフマラソンの準備として実施したものでしたが、大きな学びがありました。

まずは、レースとしてハーフマラソンの距離を走り切ったことが成果です。最後の方では本当に歩こうかという思いが頭をよぎりましたが「走り切ること」は最低限の目標でしたから、なんとか持ちこたえました。タイムについては、この気候では達成は難しかったと思います。ラップタイムを見てみると、11kmから16kmが最も遅くなっていましたが、これは意外でした。16kmから21kmは苦しみながらも、少しだけペースを上げることができたようです。

ゴール前で苦しんだ原因として、以下の4つが考えられます。どれもが複合的に影響したと思います。

  1. 未知の距離であったこと
  2. 暑さ
  3. 栄養が足りなかったこと
  4. 水分が足りなかったこと

今回、走る前にはスポーツドリンクを飲んだだけでした。つまり、水分補給はしたものの、栄養補給はしていません。この夏の間は、朝飯前の早朝にしか走っていませんでした。それでも18kmまでは走れていたので、特に栄養補給がなくても失速しないだろうと考えていました。しかし、見事に18kmを過ぎてから、急に苦しくなりました。大きく失速したわけではありませんが、自分の感覚としては明らかに疲労感が増しました。ゴールした後は、筋肉や心肺への負荷というより、力が入らない感覚の方が強かったと思います。

練習の際には、そもそも涼しい時間帯に、にこにこペースを守って走っていました。今日は、客観的な速度は練習のときより遅かったのですが、暑さに耐えて走っていたため、心拍数はにこにこペースを上回っていたと身体感覚から推定します。(レース中の心拍数は測定していませんでした。)それでも、30kmまでは走れるものだと思っていましたが、レース前の栄養補給は必要だったのかもしれません。

また、脱水も原因となっていた可能性があります。レース後は完全にびしょ濡れでした。走行中に揮発した分も相当量あるはずです。レース中に給水ポイントで立ち止まって水分を摂ったとはいえ、小さなコップに半分という単位の給水では、とても賄いきれない量の汗が出ていたと思います。給水ポイントを当てにする気持ちが仇となり、レース前の給水も不十分だったのです。

今回はハーフマラソンだったので、我慢で上記4つの原因を乗り越えることができましたが、これがフルマラソンだったら、大失速につながっていたでしょう。手賀沼では同じ轍を踏まないように、しっかり準備を整えて臨みます。

地点通過タイムペース
6 kmまで27分10秒4分27秒/km
11 kmまで49分28秒4分28秒/km
16 kmまで1時間13分1秒4分43秒/km
21 kmまで1時間36分4秒4分37秒/km

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