第64回松戸江戸川河川敷マラソン30km(2026年1月)

2週間後に控えている勝田マラソンで、私は初めてフルマラソンに挑戦する予定です。その予行演習として今回のレースを走ることにしました。30 kmにするか42kmにするか迷いましたが、最終的には30kmを選択しました。これまでレースで30kmを走った経験が一度もなかったため、漸進性の原理に従い、距離を段階的に伸ばすことを優先した判断です。30km以降の12kmは、本番での楽しみとして残しておくことにしました。また、今回は厚底シューズでのデビュー戦でもあります。

厚底シューズについては以下の記事をご参照ください。

目標

今回の目標は、1 kmあたり4分15秒のペースで30 kmを走り切ることです。仮にこれが達成できたとしても、残り12 kmを同じペースで走り切れるとは限りません。しかし、このペースで30 kmを走れることがサブスリー達成の必要条件であることは、厳密な数学的証明こそできないものの、実務的・経験的にはほぼ間違いないと考えています。

一方で、これまでの練習実績からすると、この目標を達成できる見込みは高くありません。練習では18 kmを平均4分30秒で走るのが精一杯だったためです。したがって、現実的には「できるだけ4分15秒に近づけること」が今回の実質的な目標でした。

ただし、前々日にメタスピードを入手し、前日に初めて試走したところ、平均速度が明らかに向上すると確信できました。そのため、今回はメタスピードを本番投入し、その効果を検証することも目的のひとつとしました。

また、30 kmともなれば補給なしで走り切ることは不可能です。30 kmまでに水分と栄養を適切に補給できれば、たとえ4分15秒を下回ったとしても、一定のペースで走り切れるのか(つまり失速しないのか)を検証することは、自分のパフォーマンスとは別に、必ず行うべき重要なミッションでした。

結論

・約5kmごとにエナジージェルを摂取し、こまめにスポーツドリンクを飲んだ結果、30kmまで一定ペースで走れるだけのエネルギーは十分に残っていた。(実際には強風の影響でタイムは落ちた。)
・平均ペースは1kmあたり4分21秒で、目標の4分15秒には届かなかった。しかし、厚底シューズのおかげで有意に改善した。サブスリー達成には、まだ力が足りない。

レース

以前紹介した通り、片道5kmの河川敷土手を3往復するコースです。5kmごとに明確な区切りがあるため、進捗率の把握が容易で、練習として最適だと判断しました。ただし懸念点は風です。冬の河川敷で無風を期待するのは現実的ではありません。天気は晴れ、気温は10℃以上で、寒すぎず走りやすい気候でした。

スタート30分前にスポーツドリンク300mlと、小さな饅頭を3つ食べました。饅頭は1個70kcalなので合計210kcalです。油脂を含まず栄養密度が高い食品という観点から、あんこ入りの饅頭を選びました。

ウォーミングアップは行わず、首・肩・背骨を動かして温めただけで、脚は全く動かしていません。最初の5kmをウォーミングアップと位置づけ、1km4分30秒を下回らなければ十分と考えていました。ところが走り始めてすぐ腕時計を見ると、4分15秒と表示されています。自分としてはゆっくり走っているつもりで、体感では4分30秒程度だと思っていました。この差はメタスピードの効果だと解釈し、無理がないのであればそのまま進むことにしました。その後も4分20〜25秒で推移しました。ただし最初の折り返しまではペースを上げず、走りの無駄を修正することに集中しました。前方のランナーは見えていましたが、追わないように意識しました。

給水は0km、3km、5km地点にあり、小さなコップ半分ほど(約30ml)のスポーツドリンクを飲めます。気温が低いため発汗せずとも身体を冷却でき、水分補給としては十分です。しかしエネルギーは不足するため、今回はエナジージェルを5本携帯し、折り返しごとに1本ずつ摂取する計画を立てました。
最初の折り返し後に1本目のジェルを摂取しました。

折り返すと明らかな向かい風で、往路は追い風・復路は向かい風というコンディションでした。スタート直後に体感よりスピードが出ていた理由のひとつは追い風だったのです。1回目の往路ではそれほどきつさを感じませんでしたが、スタート地点に戻るまでにペースは落ちていました。

再び往路に入ると追い風で風を感じず、楽にスピードを上げられます。復路が向かい風と分かったため、往路は1km4分15秒で走ることにしました。
2回目の復路に入ると風が強まり、前方から押し返す力と音を常に感じる状況でした。まだ走れましたが、最後の5kmに試練が待っていることを確信しました。

三度、往路に戻ると風の音が全く聞こえず、最後の往路でできるだけタイムを稼ぐ必要がありました。無理はしない範囲で4分15秒を下回るようにスピードを上げ、実際には追い風に押されて4分10秒より速く走れました。

そして最後の復路です。この区間で失速せず走れるかを確認するために参加したレースなので、最重要ポイントです。レースは残り5kmですが、フルマラソンの予行として残り17kmと想定し、最後まで力を温存する走りを意識しました。25km地点ではエネルギー不足や水不足の感覚は全くありませんでした。

しかし、残り2kmから急に強風となり、2回目の復路よりも強烈でした。ゴールの幟は見えていましたが、29km地点までの1kmは4分45秒まで落ちました。それほどの強風でした。仕方ありません。ただし、残り1kmでは力が残っていることを自らに示すため、4分30秒まで上げることにしました。向かい風の中、一歩も無駄にしないよう力を発揮し、着実に幟に近づいていきました。土手といっても道が軽く蛇行している部分があり、ゴールまで500mほどの地点で右に曲がると、さらに風が強まりました。まるで誰かがゴールを妨害しているかのような突風でした。身体の力自体は残っていたため進めましたが、もし疲れ切っていたら脚が止まっていたかもしれません。ともかく無事にゴールに到達できました。

考察

エネルギーと水分

今回のレースではエネルギー不足に陥ることはありませんでした。5kmごとにエナジージェルを摂取することで、少なくとも30kmまでは十分にやり繰りできました。何も食べなければ30kmまでに失速することは明らかなので、このペースで栄養を取り続ければ、42kmまで失速せずに走れると予想します。

脚力

メタスピードのおかげで着地衝撃が緩和され、ゴール時点でも脚力は残っていました。ただし距離に比例して疲労が蓄積していく感覚は確かにありました。向かい風に逆らう走りはどうしても筋力を使うため、復路で疲労が溜まりました。42kmを走り切ること自体は可能だと思いますが、タイムは本番の風次第です。

心肺能力

今回のレースでは平均心拍142bpmで、通常の練習とほぼ同じでした。最大心拍は157bpmでしたが、エナジージェルを摂取する際に息を止めたためです。にこにこペースを維持して走ったと言えると思います。

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