2026渡良瀬遊水地ウィンターマラソン~予定外の暑さとの闘いを制す

記録

フル 3時間20分51秒

種目別順位 9位/97人中

日時と天候

2026年2月23日(祝) 10時00分スタート

気温 21℃ 天気 晴れ

前日までの経過

気温が低いうちに、もう一度フルマラソンを走っておきたいと思っていました。今回の検証項目は「ゆっくり走れば失速しないのか」です。レースを検索していると、2/23に大会があることがわかりました。他の週末は予定があり、この日しか走れるタイミングがありません。ただ、天気予報を見ると、今度は気温が高いのです。しかも、その気温上昇の波のまさに頂点にレース日が重なっていました。2月だというのに21℃の予報です。秋なら全く問題ない気温ですが、まだ身体が慣れていない時期なので不安がありました。

土曜日、日曜日と着々と気温が上昇し、季節外れの暖かさの中で当日を迎えました。

レース

スポーツメイトラン主催のレースなので、大体の進行は把握しています。直前の到着でも問題ありません。しかし、今回は初めて訪れる場所だったため、やや余裕を持って現地に到着しました。車で1時間強の距離です。

渡良瀬遊水地の駐車場に入る道の両脇にはポールが立っており、大型車が進入できないようになっています。5ナンバーの車でも、ゆっくり進まなければならないほど狭いので、運転に自信がない方は外の駐車場を探すか、軽自動車で行くと良いでしょう。駐車場のキャパシティは大きく、基本的に満車になることはなさそうです。スタート地点は駐車場の入口から200mほどの場所にあり、非常に便利でした。

天気は予報通りで、半袖でも寒さを感じません。先が思いやられます。補給はいつも通りで、1時間前に最中を1つ、10分前にジェリードリンクを飲み、さらにエナジージェルを5本携帯しました。

コースは、渡良瀬遊水地の北エリアを反時計回りに周回する形式ですが、最初だけスタート地点から時計回りに走り、折り返して戻ります。その後、5.4kmの周回コースを7周します。

今回の検証のため、ペースは1km4分30秒と決めていました。30kmまでそのペースで走り、余力があれば1km4分15秒に上げる予定です。スタート直後は4分40〜45秒で推移しました。最初の5kmはウォーミングアップなので、このままで良いと判断しました。そもそも、このペースではサブスリーにもPBにも届きません。

そう思いながら走っていると折り返し地点に到達しました。しかし、5km地点になっても速度があまり上がりません。気温が高いため、ゆっくり走っているつもりでも心拍数が高いのです。4分30秒で走ること自体は可能ですが、それで力を使ってしまっては検証が成立しません。そこで、力を使わない範囲の速度で抑えて走ることにしました。

1km4分40秒前後で走るメンバーが固定され、4人の集団になりました。私が先頭に出ると心拍数がやや上がり、力を抜くと他のメンバーが前に出るという具合に、入れ替わりながら進みました。

給水は周回コースに2カ所あります。毎回きちんと取れば脱水にはならなさそうに思えますが、今日は違います。15km過ぎに、自分がしっかり汗をかいていることに気づきました。このままではゴールまでに脱水が問題になると判断し、以降は給水1回につきコップ2杯のスポーツドリンクをしっかりと飲むことにしました。5秒ほどロスになりますが、後半に必ず取り返せると判断しました。

周回コース後半に立っていた美しい若い女性が、私の写真を撮っているように見えました。私服だったので、写真係のボランティアかと思いましたが、次の周回で、集団の1人(蛍光ピンクのランニングシャツ)の彼女(あるいは奥さん)であることがわかりました。その次の周も同じ場所で待っていました。見ている側には心地よい気候で、遊水地自体も気持ちの良い場所ですが、3時間以上待つのは大変だろうと、余計な心配をしていました。その彼は20km付近から徐々に速度を上げていきました。いや、私の速度が落ちていたのかもしれません。いずれにしても、今回の検証では頑張らないことが必須なので、じりじりと離されていきました。ただ、彼の走りは大股で跳ねるようなフォームだったため、ゴールまでには失速するだろうと予想していました。

20〜30kmは現状維持です。とはいえ「速く走らない」という意味ではなくなってきていました。速度を上げずに我慢してきたはずなのに、少しずつ疲れを感じていました。ゆっくりでも距離は変わらないので、脚が全く疲れないはずはないと納得しながら走りました。

この頃には、スタート地点付近の給水所では、ドリンクだけでなく食品も提供されるようになり、27kmと32kmで塩分タブレットを食べました。

30kmを超えてから速度を上げる予定でしたが、そんな余裕はありませんでした。むしろ、このままの速度を維持してゴールまで走れるかどうかが問題になりました。残り2周(31km地点)になっても、ゴールが近づいたからといって速度が上がることはありません。ただ、私はまだましな方で、歩いているランナーが徐々に見られるようになりました。ふと前方を見ると、蛍光ピンクのシャツが見えました。彼女が応援していた彼です。200mほどしか離れていません。私も現状維持を意識しながらダラダラとペースが落ちている状態ですが、彼の姿がどんどん近づいてきます。私が50mほど後方に迫ったところで、彼が歩き始めましたので、簡単に追い抜いてしまいました。33km地点でした。

いやらしいもので、他のランナーが失速していくことで自分の優位性を感じ、少し元気になりました。35kmを過ぎても脚はまだ動いていました。失速しているときは力を抜くと進まなくなりますが、それまでと同じように力を抜いても身体の反射で次の脚が出る状態を維持していました。

最後の1周は37km地点から始まります。今度こそ速度を上げたいと思うのですが、そこまでの余裕はありません。「今まで通り」と心の中で唱えながら走りました。最後の1周では、さらに3人のフルマラソンランナーを追い抜きました。皆、完全に失速しており、その横をすり抜ける私がまるで速いかのように感じるほどでした(実際には1km5分00秒くらい)。やはり、2月としては急激に気温が上昇したため、汗を多くかき、脱水による影響で通常より早く失速し、終盤の速度低下も激しくなったのだと思いました。

もちろん、勝田マラソンで私が失速したことは覚えています。力が残っている人と残っていない人の差を痛感しました。あの時は抜かれる側でしたが、今回は抜く側です。逆の立場から、マラソンで失速することを理解しました。

私自身も徐々に力が尽きつつあるのを感じながらゴールを目指しました。気を紛らすために前方のランナー(周回遅れや他の距離の参加者)を目標にしましたが、皆すでに失速して(歩いて)おり、追い抜いてしまいました。最後の500mはゴールゲートを見ながら走りました。しかし、ゴール前20mほどで左脚のハムストリングスが痙攣し始めました。短い距離でしたが、左脚を引きずりながらゴールしました。

振り返り

検証項目は「ゆっくり走れば失速しないのか」でした。結論としては、失速したか否かで問われれば「失速しました」と答えます。最後の1周まで走れていましたが、脚に感じる疲れの質はいつも通りでした。これから先、脚が痺れて速度がどんどん低下する過程に入ることがわかりました。それが本格化する前にゴールしただけです。

今までのレースよりもさらにゆっくり走ったため、脚の疲労が緩やかだっただけです。30kmを過ぎてから速度を上げることはできませんでした。一方で、脚は動き続けており、走りの中に軽さが残っていました。これが従来との違いです。

レース後のダメージも軽く、その日の夜には普通に動けるほど回復しました。レース後の食事を改善すれば、さらに早く回復できると思います。

翌日の筋肉痛は縫工筋と大腿二頭筋に少し感じる程度でした。エネルギーを使い切ってから無理に走った距離に比例して、ダメージが残るように感じます。

天候は選べませんが、今回は暑すぎたため、暑さとの闘いが第一の課題になってしまいました。私はたまたま失速しないために速度を落としていたのが功を奏しましたが、いつもの通りに走っていたら、もっと早く失速し、大いに苦しんだことでしょう。今回は最初から30km以降を想像しながら準備し続け、その結果、大きな影響なく走り終えることができました。

マラソンというゲームの本質は、まさに30kmを超えてから身体に予想できない変化が起きるところです。だから、30kmまで調子が良くても、その延長線で終えられるとは限りません。私も2度のマラソンでそれを実体験し、3度目となる今回はそれを踏まえてレースを組み立てることができました。身体能力は上がっていませんが、マラソンランナーとしては成長できたと感じました。

サブスリーを見据えて

今回のレースでは、暑さのせいで30km過ぎから速度を上げることはできませんでした。では、暑さがなければ可能だったのかと考えると、距離に応じて脚が疲れてくることに変わりはない気がします。つまり、筋肉の耐久性が不足しているのだと考えます。この点については、次の記事で考察します。

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