さよなら、ベアフット、そしてまた会う日まで。
夏がやって来ました。つまり、気温が高くなってきたということです。そこで、走る時間帯を早朝に変更しました。ただ、起きたばかりなのでスピードは出せません。時間も限られているため、距離も稼げません。だったらいっそ、フォームを磨こうと考えました。久しぶりにベアフットシューズを履いて走ってみることにしたのです。
20kmを走れるようになった今なら、5km程度は問題ないだろうと見積もっていました。実際、1週間ほどは問題ありませんでした。とはいえ、右ふくらはぎに負担がかかっていることには気づいていました。週末はランニングシューズに戻して距離を稼ぎ、その後またベアフットシューズを履いたところ……右ふくらはぎが痛み始めました。一応、痛みに気づいた時点で走るのをやめたのですが、時すでに遅し。また、やってしまったのです。
結論として、ベアフットシューズで舗装路を走ると、右ふくらはぎに肉離れが起こるのは確定事項のようです。昨年とまったく同じ展開です。
昨年は秋まで痛みを引きずってしまいましたが、今年はここで見切りをつけることにします。今後、ベアフットシューズは一切履かないと決めました。
苦い記憶
実は30代の頃にも、同じような経験をしています。当時はナイキフリーが登場し、「裸足感覚」の概念が広がりはじめた時期でした。私はナイキフリーから入り、ニューバランスのミニマスを経て、メレルのベアフットシューズへと至りました。タラウマラ族が裸足で走っているなら、自分の脚もベアフットシューズで耐えられるだろう──そう思っていたのです。しかし実際には、ふくらはぎへの負担が大きすぎて、やがて履くのをやめました。ただし、その後もミニマスは好んで履いていました。

出典:https://cdn.mastered.jp/wp-content/uploads/2012/04/11_511226-007.jpg

出典:https://www.trailrunner.jp/2011/10/new-balanceminimus2.html

出典:https://mg.runtrip.jp/archives/20786
やがて、裸足感覚シューズのブームが去ると、それらが店頭に並ぶことも少なくなっていきました。商品として存在していても、買えないのです。その頃には、自分の身体も衰え始めていたため、普通のランニングシューズの中から比較的ソールが薄い製品を選んで買っていました。結果として、毎回ニューバランスを選んでいたのですが、「もう少し薄い方がいい」という思いは常にありました。
そして今は、ワークマンのランニングシューズを履くようになった、ということも既に書いた通りです。
まとめ
タラウマラ族が耐えられるからといって、自分も耐えられるとは限りません。彼らが履いているタイヤで作ったサンダルには、意外と衝撃吸収性があるのかもしれません。一方で、単純に、自分が思っているほど自分の脚は強くないだけかもしれません。ここは、靴のことはいったん脇に置き、まずは淡々と走れる状態を目指します。